私がもんじゃ焼きに初めて出会ったのは小学4年生の時でした。父が経営している会社の東京への慰安旅行に私も同伴していて、お昼の食事にもんじゃ焼きを食べにいきました。私は関西方面に住んでいまして、もちろんもんじゃ焼きを食べるのも、見るのも初めてでした。もんじゃ焼きを初めて見た時の衝撃は今でも忘れません。お好み焼きと同じようなものだ、と父から聞かされていた私は、いつになったら焼けあがるのかと待っていましたが、いっこうにその時はやってきませんでした。そしたらお店のおかみさんがもう食べ時なのでどうぞ召し上がってくださいと言うのではありませんか。私は耳を疑いました。お好み焼きだと思い込んでた私は全然出来上がった様子にないもんじゃ焼きを見つめ、食べたらお腹を壊すのではないかと心配になりました。父の会社の従業員は関西人ばかりでしたので、食べ方を詳しく知る人もいてませんでしたので、お店のおかみさんに父は食べ方の説明をお願いしていました。そしたらおかみさんはうまく小さなコテを使って丁寧に食べ方を説明してくれました。その時初めて、この柔らかいままを食べるのがもんじゃ焼きなのだと知りました。内心では父の発言に対し、お好み焼きとは全然違う食べ物だよと叫んでいました。私は不安を抱えたまま、出来上がっていると言われるもんじゃ焼きを食べてみました。でも食べた感じは意外にも美味しかったのです。しかもお好み焼きに若干似ているような気もしました。まだ小学生だった私なので鉄板から直接取るのが難しく、父に皿に乗せてもらい食べていました。でも今考えるとすごく邪道な食べ方をしていたのを少し恥ずかしく思ったのでした。